今夜と明日、2つの重要なデータ発表会が市場に波乱をもたらす可能性があり、皆さんは事前に心構えをしておく必要があります。

まずアメリカ側から。今夜9時半に、アメリカは11月のCPIデータを発表します。このレポートは本来10月に出るはずでしたが、政府のシャットダウンのため延期され、今や「遅れてきたインフレのシグナル」を市場は待ち望んでいます。現在の予測では前年比の上昇率は約3.1%と一般的に予想されており、特に目新しいことはありませんが、重要なのは結果です。

もしも実際に3.1%を下回り、さらには3%を割るようなことがあれば、FRBが来年も利下げを続ける可能性が高まり、年末の「クリスマス相場」への期待も高まります。逆に、3%以上を維持した場合、市場は「高金利がしばらく続く」局面に適応し続ける必要があります。注目すべき点は、このレポートでは前月比のデータが発表されないため、解釈の余地が広がり、変動もより激しくなる可能性があることです。

次に日本銀行を見てみましょう。12月19日正午に、彼らは金利決定を発表します。市場はほぼ確実に利上げを予想しており、最も可能性が高いのは現在の0.5%から直接0.75%へ引き上げる案です。これは少ないように思えますが、別の角度から見ると、これは日本が1995年以来の30年ぶりの水準です。

さらに注目すべきは、午後2時半の総裁の発言です。植田和男総裁は2026年の利上げ計画についてどう語るのか？ハト派的な態度なのか、それともタカ派的なのか？特に「中立金利」に関する見解の表明はどうなるのか——これが円相場に直接影響し、その後のグローバル資産配分にも波及します。したがって、この2つの発表会は、買いポジションや売りポジションを取る友人にとっても、見逃せない重要な瞬間です。