12月19日、日本銀行が正式に金利を0.75%に引き上げれば、これは間違いなく確定事項となる。結果、微博、ツイッター、朋友圈は瞬時に騒ぎ出す：「ネガティブな靴音が落ちた、そろそろ底を打つ時だ！」——しかし現実はそんなに劇的ではない。

よく言われる「ネガティブ材料が出尽くせばポジティブになる」という説も、円のアービトラージ取引が横行する市場では毒薬となる。日本のこの3回の利上げの歴史を振り返ると、ビットコインは全く反発せず、むしろ一度一度ひどくなるばかり：23%、26%、31%の下落。パターンは非常に固定されている——まず引き上げて個人投資家を引きつけ、その後は容赦なく売り浴びせる。

問題の核心は利上げそのものではなく、利上げが世界的な流動性の吸引を開いたことにある。このプロセスは始まったばかりだ。

表面上は市場は静かだが、オンチェーンのデータは狂ったように警告を発している：大口の送金が頻繁になり、取引所の純流入は今月の最高値を記録し、永久先物の資金料率はすでにマイナスに転じている——これは何を意味する？賢い資金が秩序立てて撤退している証拠であり、残された個人投資家は「良い材料が来た」との夢に囚われている。

さらに厳しい点もある：今回の日本の利上げは単独ではなく、政策の正常化の第一歩だ。植田和男はすでに示唆しているが、金利はまだ中立水準には遠く、今後も引き上げ続ける必要がある。対照的に米連邦準備制度は、利下げを引き延ばしている。この「日本が水を引き、米国が水を放つ」というミスマッチは、アービトラージポジションの清算を数週間、ひょっとするとそれ以上長引かせるだろう。

だから、反転を急いで叫ぶのは早い。真の意味で「ネガティブ材料が出尽くす」には、次の3つの条件がすべて満たされる必要がある：円のアービトラージポジションが完全に清算されること、レバレッジが安全圏に戻ること、市場のセンチメントが底を打つこと。今？それはただ、嵐が最初の瓦をめくっただけだ。

それとも、自分に問いかけてみてはどうだろう：世界中がこれをチャンスだと考えているとき、結局誰が売っているのか？