Lirafugratinibは初期適応範囲を超えた広範な腫瘍活性を示し、Relay Therapeuticsは戦略的焦点を変更

Relay Therapeuticsは、複数のFGFR2変異性悪性腫瘍において、リラフグラチニブ (RLY-4008)の有望な臨床結果を明らかにし、より広範な腫瘍非依存的な適応への方向転換の可能性を示唆しています。

マルチ腫瘍における有効性がフェーズ1/2 ReFocus試験から浮上

2023年AACR-NCI-EORTC会議で発表されたデータは、リラフグラチニブの多様な患者集団における治療効果の可能性を強調しています。進行中のReFocus試験には、2023年8月末時点で18種類の腫瘍タイプにわたるFGFR阻害剤未治療の患者84人が登録されており、患者は中央値で3つの治療レジメンを受けており、重篤な前治療群においても活動性を示しています。

FGFR2融合変異を有する患者のうち、26人中9人が部分奏効を達成し、11の異なる腫瘍カテゴリー(膵臓、卵巣、胃など)を含む35%の客観的奏効率を示しました。特に、確認された奏効者の63%は少なくとも6か月間治療効果を維持しており、一時的な反応ではなく持続的な臨床効果を示唆しています。

HR+/HER2-乳がんは特に強い反応プロファイルを示す

乳がん患者集団は特に説得力のある結果を示しました。ホルモン受容体陽性、HER2陰性の乳がんの評価可能な10人の患者のうち、4人が部分奏効 (40%の反応率)を達成しました。これら4人のうち3人はデータカット時点で治療を継続しており、そのうち1人は72週間にわたり反応を維持しています。このコホートは非常に重篤な前治療を受けた患者群で、中央値6回の治療歴があり、ほぼ全員が内分泌療法とCDK4/6阻害剤を事前に受けていました。

増幅と変異サブグループにおける活動

試験では、FGFR2増幅を有する患者においてもリラフグラチニブの活動が記録されており、34人中8人(24%)が部分奏効を達成し、胃腸、乳房、大腸、食道の腫瘍タイプで効果を示しました。さらに、FGFR2変異集団では早期のシグナルも現れ、24人中3人が乳がん、胃がん、アメロブラスト腫瘍の組織で部分奏効を示しました。

戦略的再調整:狭い範囲から広範な開発へ

同社は、胆道癌の商業準備を一時停止し、より広範な腫瘍非依存的な機会に合わせるという重要な戦略的シフトを発表しました。この決定は、リラフグラチニブの利益が当初のターゲット適応を超えて広がるとの自信に基づいており、より拡張された開発戦略を正当化しています。現在も3つの腫瘍非依存コホートの登録は継続中で、2024年には追加の臨床データと規制アップデートが見込まれています。

安全性プロファイルは管理可能な範囲に留まる

副作用は従来の安全性情報と一致しており、ほとんどの治療関連毒性はFGFRに特有の低グレードでモニタリング可能、かつ大部分は可逆的です。特に、Grade 4やGrade 5の副作用は発生しておらず、高リン血症や下痢などのオフターゲット毒性も臨床的に重要ではありません。

パイプラインの優先順位と資金の延長

戦略的再調整と並行して、Relay TherapeuticsはPI3Kα変異選択的開発を優先する計画を発表しました。同社は2023年末までにRLY-2608のトリプレット併用試験(候補薬とフルベストラント、CDK4/6阻害剤の併用)を開始する予定です。胆道癌の商業準備を一時停止し、RLY-2139 (CDK2阻害剤)の開発を中止したことで、同社の資金の持続期間は2026年後半まで延長され、洗練されたポートフォリオ戦略のための資金的余裕を確保しています。

これらの展開は、リラフグラチニブの臨床的潜在能力をFGFR2変異を有する広範な腫瘍領域で最大化しつつ、補完的な精密医療プログラムを強化するというRelay Therapeuticsのコミットメントを示しています。

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