多くのトレーダーは市場の変動に振り回されて混乱しがちですが、根本的な原因は「意見の相違」や「コンセンサスの不在」を理解していないことにあります。今日は、分時チャート上で最も一般的な4つの意見の不一致から一致への転換パターンを整理します。これらをしっかり学べば、市場理解のレベルが一段上がります。

**形態一：収束三角形のブレイクアウト**

始値後、株価は横ばいになり、次第に収束三角形の形を形成します。振幅は徐々に縮小し、上昇・下降の範囲は1%以内に収まり、出来高も縮小して最終的に地量に達します。これは何を意味するのでしょうか？参加者の意見の相違が収束していることを示しています。株価が突然上昇し、プラットフォームを突破する瞬間は、意見の不一致が完全に一致に変わる瞬間です。この形態は最も安定しており、勢いが十分に蓄積されている証拠です。

**形態二：レンジ上限のブレイク**

高値で始まり、株価はレンジ内で反復的に震えます。反発ごとに前期の高値に抑えられ、出来高は大小を繰り返し、多空の攻防が続いていることを示します。重要な瞬間に株価がレンジ上限を突破し、出来高も伴って拡大、株価は圧力ラインから素早く離脱します。これは整理が終わり、意見の不一致が一致に変わる合図です。注意点は、急速に離脱し、何度も試みて戻るのではなく、一気に抜けることです。

**形態三：押し目でのサポート確認**

株価は下げて始まり、平均線が上方に位置し、圧力として作用します。株価が平均線を上抜けた後、押し目をつけて戻りますが、割り込まずにサポートされると、出来高も増加し、下落は縮小します。そこから株価は反発し、素早く上昇し、出来高も明らかに拡大します。この過程は、市場が意見の不一致から合意へと進む具体的な証拠です。

**形態四：日内V字反転**

高値で始まり、株価は下向きに転じ、始値や前日の終値を下回りますが、この下落過程で出来高は大きく膨らまず—これを「無量下落」と呼びます。次に下げ止まり反発し、出来高が増加、最終的に当日の高値を突破し、V字型の動きとなります。この形態は、空売り勢が株価を押し下げようとしても、勢いが不足していることを示し、多方が素早く主導権を取り戻すことを意味します。

これら4つの形態の共通点は、すべて「意見の不一致（出来高の縮小や乱れ）」から「一致（出来高の拡大や確認）」への過程を経ていることです。不一致の段階では参加者の意見がまとまらず、出来高は縮小したり大小を繰り返します。転換点では、出来高が拡大して確認されるか、無量下落後の反発で再び拡大します。

トレードを行うには、これらの細部を分時チャート上で読み取ることが必要です。価格の上下だけを見るのではなく、出来高こそが市場の本当の意志を映し出しています。これらの4つの形態は、基礎の中の基礎です。これを理解しきれば、日内の相場でも動揺せずに対応できるようになります。次回お会いしましょう。