Source: TokenPost
Original Title: JPモルガン、AIで議決権行使を自動化…'Proxy IQ’時代の幕開け
Original Link: https://www.tokenpost.kr/news/ai/322030
米国最大の投資銀行JPモルガン・チェースは、主要企業の株主総会において議決権行使を行う際に、外部のコンサルティング会社に代わり、自社開発の人工知能システムを採用することを決定しました。これは資産運用分野におけるAI技術の応用が本格的に展開される典型的な事例です。
JPモルガン、AIシステム「Proxy IQ」を導入し株主投票の自動化を実現
Source: TokenPost Original Title: JPモルガン、AIで議決権行使を自動化…'Proxy IQ’時代の幕開け Original Link: https://www.tokenpost.kr/news/ai/322030 米国最大の投資銀行JPモルガン・チェースは、主要企業の株主総会において議決権行使を行う際に、外部のコンサルティング会社に代わり、自社開発の人工知能システムを採用することを決定しました。これは資産運用分野におけるAI技術の応用が本格的に展開される典型的な事例です。
報道によると、JPモルガン・チェースは内部メモを通じて、「Proxy IQ」と呼ばれるAIプラットフォームを利用し、議決権決定プロセスの自動化を実現すると発表しました。従来、議決権コンサルティング会社は、株主総会の多くの議案を分析し、機関投資家に賛成または反対の意見を提供していました。今後、この役割はJPモルガン自ら運営するAIシステムに置き換えられます。
この取り組みは、年間数千件に及ぶ株主総会議案を効率的かつ一貫して処理することを目的としています。'Proxy IQ’は、3000件以上の過去の議案を学習し、類似の案件に対して最適な議決権行使案をファンドマネージャーに提案できるようになっています。このシステムは、従来の議決権コンサルティング会社の機能を大きく代替し、投資機関がより迅速かつ独立した判断を下せるよう支援します。
長年、議決権コンサルティング会社は、企業のガバナンス構造や経営陣の報酬などの敏感な議題に関する投票決定に重要な影響力を持ってきました。世界で最も影響力のある2つの議決権コンサルティング会社はISSとGlass Lewisであり、彼らの提言は実際の投票結果に大きな影響を与えています。これらのコンサルティング会社は、昨年のテスラ株主総会において、CEOのイーロン・マスクに対して10兆ドル相当の株式オプション報酬を反対する提言を行い、広く注目を集めました。
しかし、近年では、これらのコンサルティング会社の影響力が過大であるとの批判も出ています。JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは、これらの会社を厳しく批判し、「無能で市場から排除されるべきだ」と述べました。過剰な提言行為や判断基準の不透明さは、企業経営に悪影響を及ぼす可能性があり、公正な市場秩序を損なう恐れも指摘されています。
こうした批判的な意見は、米国政府の規制強化の動きにもつながっています。トランプ大統領は昨年末に行政命令を署名し、証券取引委員会(SEC)による議決権コンサルティング会社の監督強化を図っています。連邦取引委員会(FTC)や司法省も、これらのコンサルティング会社が不正な共謀行為に関与している可能性について調査を進めています。
今回のJPモルガンによるAI導入は、特定の銀行の独自の選択と見なされる一方で、長期的には、世界の資産運用業界全体の議決権行使のあり方に革新をもたらすシグナルと解釈されています。今後、他の大手金融機関も同様の技術導入を進める可能性が高く、市場内の議決権コンサルティング会社の地位は次第に揺らぎつつあります。