ソフトウェア定義テストツールメーカーのLiquid Instrumentsは4月29日、オーストラリア首都特別地域(キャンベラ)拠点の同社が、より大規模なシリーズC資金調達ラウンドの一環として、国家再建基金(National Reconstruction Fund)からA$28.45 million (US$20.4 million)の投資を受けたと発表した。A$70 million (US$50.2 million)のシリーズCラウンドは、米国の電子テスト・計測会社であるKeysight Technologiesと、オーストラリアのNational Reconstruction Fund Corporation (NRFC)が共同でリードした。同社は製造を東南アジアおよび米国からメルボルンへ移転し、既存の55人のオーストラリア人従業員に加えて20のエンジニアリング職を新たに増員する予定だ。
2014年にオーストラリア国立大学の研究をもとに設立されたLiquid Instrumentsは、量子コンピューティング、航空宇宙、国防、AIハードウェア分野で使用されるデバイスを構築している。同社のMokuシステムは、オシロスコープやロックインアンプなどのツールを含む、複数の計測器を単一の再構成可能なプラットフォーム上に統合する。
シリーズCラウンドには、AI駆動の計測器に関する取り組みを加速するための、KeysightとLiquid Instrumentsの間の商業的な取り決めが含まれる。製造能力におけるオーストラリアのソブリン投資家として説明されるNRFCは、重要な技術分野でグローバルに拡大するオーストラリア企業を後押ししている。
Keysightは、この投資を、テストと計測におけるソフトウェア・ファーストでAI対応のアーキテクチャへのより広範な転換に結び付けた。このアプローチにより、チームは再構成可能なプラットフォーム上でカスタム計測ツールを構築できる。Liquid Instrumentsによれば、従来は数か月かかっていた仕事が、今では数分で完了できるという。航空宇宙、国防、半導体の製品エンジニアリングチームは、より柔軟な製品テスト手法のために、これらのツールを採用している。